昭和メカゴジラ2は前作から随分と変わっていたことに気づきませんでした。
『ゴジラ対メカゴジラ』、でゴジラに破壊されたメカゴジラ!
次作の『メカゴジラの逆襲』で、作品の中でも作り直されたメカゴジラが登場します。
私は、誰にでも変わったと分かる、胸の辺りの造形だけが作り直されたとばかり思っていました。
そんな私は浅はかでした。
メカゴジラ2は、思いっきり改造されていることを知ったのは、ついこのあいだのことです。(汗)
メカゴジラ2が大改造されていたとは知りませんでした。
ゴジラに破壊されたメカゴジラ!
その破片は、まるで千切ったアルミホイルのようにがヒラヒラと舞いました。
そして、その残骸から蘇ったのがメカゴジラ2
私も、メカゴジラ2の胸の辺りのデザインが変わったのは認識していました。
いかにも、修復した感じによれついた胸の装甲板の演出もなかなか良いです。
そして、腕に輝く「MG2」!
アルファベットを使うブラックホール第3惑星人!
あと、なんとなく頭部の頰の辺りが変わったかな?とは感じていました。
初代メカゴジラは、なんとなく頭巾をかぶったような頰をしているイメージがありました。
メカゴジラ2の顔は、温かみがないというか、キツネ顔になったような印象を持っていました。
それは、あくまでイメージで、実際に造形を変えているかは知りませんでした。
友井健人さん編集の『昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』で驚愕!
友井健人さん編集の『昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』を見て読んで、私は驚きを隠せませんでした。
初代メカゴジラとメカゴジラ2、
もう、頭から足まで(尻尾まで)めちゃめちゃ変わってるじゃないですか!
私は部分的にちょこっとだけ表面のデザインを変えただけだと思っていました。
時代的に、そんなに予算はかけられないだろう。なんて勝手に考えていました。
チャンピオン祭りを舐めちゃいけません。
メカゴジラ2、
頭、口の中、胸、背ビレ、間接のジャバラ、フィンガーミサイルも、膝も、足の指も尻尾の裏側etc
もう、全身大改造されていたのです!
恐れ入りました。
当時、ビデオソフトもDVDもない時代、そんなに映像を見返すことは考えられていなかったような気がします。
しかし、こんなにまで情熱を持って、メカゴジラが修復された感を演出していたとは感服しました。
初代メカゴジラは、どちらかといえばスタイリッシュな感じを漂わせていました。
しかし、メカゴジラ2は、目の違いでしょうか、口の違いでしょうか、なんとなく「髑髏」(しゃれこうべ)な雰囲気を醸し出した悪顔に見えます。
フィギュアでメカゴジラとメカゴジラ2を比較する海外のゴジラファンのyoutuberさん
主役のはずのゴジラさんも、メガロゴジスーツのクリクリお目々を修正して、だいぶ強面になって対抗します!
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もし、第1作のゴジラの着ぐるみが、『メガロゴジ』だったら…
メカゴジラをそこまで改造するパワーがあったのなら、ゴジラの着ぐるみを新調して欲しかった気もしますが…。
メカゴジラ2は新調だったのか!
私は勝手に、メカゴジラ2はメカゴジラを切ったり剥がしたりして改造したものだと信じて疑っていませんでした。
ところが、『昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』のページを読み進めていくと、え!メカゴジラ2は新しく作ったものっだったのか!
と、驚かされました。
正確にはメカゴジラの型をとって、それをもとに作ったそうなのですが。
素材も、初代メカゴジラはウレタン製で、メカゴジラ2のほうはラテックス製だったのだそうな。
あまり本の中身をネタばらししてはいけませんね。
造形は安丸信行さんですが、昭和の人の才能は、現在とは違った意味で凄いです。
型抜きで着ぐるみを製作し始めたのは安丸信行さんからだったかもしれません。
チャンピオン祭り時代でも造形は奮闘していた
映画界が斜陽を迎えていた時代と円谷・本多コンビが終わった時代が運悪く重なったようにも見えた70年代中期。
私も、チャンピオンまつり世代です。
今振り返って、チャンピオンまつり時代のゴジラシリーズが、苦戦していたんだなあと分かりますが、当の子供時代は、素直に受け入れていました。
しかし、現在の視点で見ても着ぐるみの造形には、決して手を抜いていなかったんだなあと感じます。
メガロの造形なんかも、デザインはともかく、作りは立派なものだと思います。
ガイガンだって、『ゴジラ対メガロ』の時は、新しく着ぐるみを作っていると知って驚きました。
ところで、『ゴジラ対メカゴジラ』で空中に飛ばされているアンギラスは、『ゴジラ対ガイガン』まで頑張っていた「総進撃アンギラス」の着ぐるみとは違いますよね。
少し安っぽく見えます。
新調してるような、ただボロくなっただけにも見えなくもない。
分かりません。
いつか『令和メカゴジラ』が現れる日が来るのか?
昭和のメカゴジラ。
映画斜陽の中でも、名前を轟かせました。
平成のVSシリーズのメカゴジラは、ゴジラと組んで戦うなら、尖った部分の少ない、曲線で構成されたデザインになるのだろうと思わされました。
しかし、ゴジラと怪獣プロレスはしていませんでした。
伊福部昭氏のメカゴジラのテーマは最高でしたね。
ミレニアムシリーズの機龍はといえば、細かい尖ったパーツがたくさん付いています。
転倒したりして一点に力が加わったら簡単に壊れてしまいそうな見かけですが、なぜかVSシリーズのメカゴジラより、機龍のほうがゴジラと組んで怪獣プロレスしているという不思議。
そして、時代は『令和』になりました。
この先メカゴジラは登場するのでしょうか?
ハリウッド版『レジェンダリーメカゴジラ』なんて、もしかしたらあり得るかもしれませんね。
※スティーヴン・スピルバーグは、『レディ・プレイヤー1』の中で、ガンダムとメカゴジラを登場させていますから、すでにハリウッド版のメカゴジラはあるといえばあります。
次は令和版のメカゴジラですね!
もちろん、東宝の作品でも観たいものです。
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