『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観てきました。
ネタバレありなので、観た人だけで読んでくださいね。
公開日初日に観るなんて記憶にありませんが、今回は仕事終わりにギリギリで劇場に到着。
それだけ期待していたということです。
今回も、観終わった後に、出来る限り他の情報を入れずに頭の中に残った記憶だけをもとに感想を書いていきたいと思います。
過去に書いた感想記事とともに、これも、物凄く恥ずかしいアホな記事になってしまいますが、笑っていただければ幸いです。
観終わったその時から記憶がどんどん消えていく昭和のゴジラファン。
親父の切なさ…。
ではいきます。
ゴジラ キングオブモンスターズの感想を無理矢理書く
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の予告編を観ての感想を以前に書いた都合上、本編を観に行ったら必ず本編を観た感想は書かなければならないのが仁義ってものです。
予告編で感じた期待と、実際に映画から感じたものに違いはあったでしょうか?
私としては、予告編からくる期待感を裏切らない楽しい作品だと感じました。
とはいえ、ちゃちゃを入れたくなる部分もあります。
そして、私の教養がなさ過ぎて理解出来ないこともありました。
アンドリューって誰やねん
物語の冒頭でメインキャストらしき人たちが、みんなで「アンドリュー!アンドリュー!」と叫んでいました。
それは、前作の『ゴジラ GODZILLA』の舞台裏で起きていた出来事だということは理解出来たのですが、一瞬ぼうっとしていて字幕を読み逃すと物語のキーが分からなくなってしまいます。
「アンドリュー」が誰なのか分かったのは、物語の中盤、マディソンのお家にあった写真立ての、家族の写真を見た時でした。
バカでしょ、私。
そこでやっと、この家族が前作のゴジラ襲来で子供(アンドリュー)を失ったという事実を理解しました。
(違ってたら大笑いですが…。後でプログラム見直します。)
タイタンって呼び方「怪獣」じゃダメなのか?
世界各地にうごめいている怪獣たちのことを劇中では、『タイタン』と呼んでいました。
タイタンって呼ぶと、なんだか神に遣わされた者たちみたいなイメージが出て悪くはないのですが、『怪獣』『KAIJU』でもいいんじゃないか?なんて思いました。
ゴジラ映画なんだから。
タイタンってなに?
タイタンというのは、神話に登場するの巨人族のことらしいですね。
そういうことなら、全世界に広がる怪獣をタイタンになぞらえても良しとしましょう。
そういえば、『進撃の巨人』の英題は『Attack on Titan』でしたよね。
なんか、被ってるな。
なんでモスラの卵が雲南省に?
なんでモスラの卵がインファイト島ではなくて雲南省やねん。
という疑問は、ある人はあるしない人はないと思います。
チャン・ツィーがキャスティングされている時点で?なのですが。
ハリウッドにはチャイニーズマネーがドバドバと投入されているので、これは抵抗しきれないのかもしれません。
マーケティングの関係上仕方ないのか。
この間の『キングコング: 髑髏島の巨神』にもモナークの生物学者の役でジン・ティエンという女優さんがキャスティングされていました。
私がうがった見方をし過ぎかとは思いますが、その時も?と同時に、ハリウッドがチャイニーズマネーの影響で変化していると感じたのでした。
しかし、渡辺謙とチャン・ツィーが劇中でハグするシーンはそれなりにグッとくるものがありました。
オスプレーが大活躍
今回の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』には、東宝特撮に出てくるような、メーサー車とかスーパーXとかみたいな未来型兵器は登場した記憶はありません。
しかし、日本でも何かと話題になる「オスプレー」が大活躍しています。
他の記事でも書きましたが、現実的に言って、火山の噴火やビルが破壊されまくって、大きな岩石やコンクリートの塊が空中を飛び交う中で、プロペラの力で飛ぶ機体というのは、とてつもなく危険なのではないかと思うのですが、どんなものでしょう。
ヘリコプターなんか、拳くらいの石が飛行中にペラに当たっただけでも、墜落しそうな気がします。そんなにやわじゃないのでしょうか?
沖縄の米軍基地反対派の中にゴジラファンの方がいて、このオスプレーの大活躍を観たら何を思うのだろう。なんて考えてしまいました。
子供がカギを握るゴジラ映画って過去にあった?
今回の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、子供(マジソン)が怪獣をコントロール出来る装置を持ち出す。という映画の中でキーになる行動を起こします。
今までのゴジラ映画で、子供が物語の上で重要な役回りをする作品はあったでしょうか?
『オール怪獣大進撃』最初から最後まで子供が主人公ですので、あれはまた違ったジャンルだとして…。
『ゴジラ対ヘドラ』『ゴジラ対メガロ』くらい?しかしそれほど重要な役回りじゃなかったはず。
そう考えると今作品はゴジラ映画では珍しいパターンと言えます。どちらかと言えばここんところの『ガメラ』に近いのか?
敵側にひとり入ってしまうというパターンを東宝特撮から振り返る
メインキャストの1人が敵側に回ってしまうパターン。
今回は、学者ファミリーの中の奥さんが敵方に肩入れしてしまったわけですが、似たようなパターンは、東宝特撮でもありましたよね。
それがヒントになったかは分かりませんが。
私が思い出せるのは、
『地球防衛軍』での平田昭彦さん演じる学者の白石。ミステリアンに騙されて終盤まで敵方でした。
『メカゴジラの逆襲』でも、またまた平田昭彦さん演じる真船博士が、学会を逆恨みしてブラックホール第3惑星人の側につきました。
恐竜コントロール装置の発想なんかは今回のオルカ(怪獣コントロール装置)に影響を与えたかもしれません。
それとも『X星人』のほうでしょうか?それとも『キラーク』のほうでしょうか?
敵側に最初から肩入れしてしまうパターンは『ゴジラvsキングギドラ』のエミーもそうかもしれませんよね。今回はキングギドラ繋がりってことで。
監督のゴジラ愛?オキシジェンデストロイヤー登場!
この監督のゴジラ愛が随所に散りばめられています。
なななんと、芹沢博士によって、製造方法まで海中に葬られたはずの「オキシジェンデストロイヤー」が炸裂します。
米軍は、故芹沢博士のオキシジェンデストロイヤーの設計図を秘密裏に写し取っていたのか!!!
そんでもって、全然効かないやないかい!
今回のは、芹沢博士のオキシジェンデストロイヤーとは違う、紛いもんだったんじゃないのか!
しかしここで、わけのわからん名前の新爆弾を出すよりも、オキシジェンデストロイヤーを使うところに監督のゴジラ好きをひしひしと感じました。
他にも、そう呼ばなくてもいいのに、わざわざ「モンスターゼロ…」と呼ばせたり(笑)
ラドンの扱いが下っ端過ぎやしませんか(怒)
ラドン(ロダン)の登場で胸が踊りました。最初は…。
ラドンに衝撃波?で吹っ飛ぶ車や人!
時を超えて名作『空の大怪獣ラドン』が帰ってきた感じです。
戦闘機の後ろに回り込んで空中戦を仕掛けるシーン。これも『空の大怪獣ラドン』で見られたシーンの現代版です。
さすがラドン大好きのマイケル・ドハティ監督(すいません、ネットに行って調べました。)
ここいらへんのラドンを見ると、ラドンだけでも1本の映画を制作できそうにさえ思えました。
ラドンは空軍と一緒にギドラと闘うと思っていましたが…
予告編を観ていて、私はこんな想像をしていました。
最初は、人間の敵のような立場にいたラドンが、クライマックスでは、米軍の戦闘機と一緒に編隊を組んで飛行し、キングギドラに立ち向かう。
ところが全然違いました。
ギドラと戦ってはいました。
ゴジラとは直接闘っていたかな???
なんと今作品ではモスラ対ラドンの空中戦が繰り広げられました。
これは、あったようでなかった戦いでした。
ラドン、結局一度も人間のサイドに来ることなく、モスラにも負けました。
モスラに一撃を加えられたラドンの一言。
ラドン「昔は背中に乗せてやったのに…」
なんだか立場が低すぎて気の毒なラドンでした。
最後なんか、へへ〜ってゴジラにひざまずいてるようでした。
『地球最大の決戦』のラドンはゴジラと対等だった。あれが良かったんだよ!
ロダン(RODAN)で悪いか!
「ロダン?かわいい名前だな。」
劇中で、そんなセリフがありました。
やっぱり、ロダン(RODAN)はモンスターの名前としては、欧米でも違和感あるのかもしれませんね。
関連記事
モスラが蛾のようなそうでないような…
モスラは、卵から幼虫、成虫まで登場しますが、幼虫モスラは画面が暗くて造形がよく分かりませんでした。
そして成虫モスラですが、これはもはや『蛾』ではないような。
なんでモスラの前足がカマキリみたいになっとんのじゃ!
そんでもって、昔は仲間だったラドンには、尻から針でブスって…。モスラって蜂だったのか!!!
これじゃモスラじゃなくて「ビーラ(beerah)」じゃん。
とはいえモスラの闘う姿は迫力がありました。
そして、灰になってゴジラを蘇らせるという役回りもラドンから奪っちゃって。(ゴジラvsメカゴジラより)
海底遺跡にカタカナ?萎えたぞ
ひとつだけ気持ちが萎えたシーンがありました。
あなたは萎えませんでしたか?
そう、あの大事なシーンです。
海底深くにあった謎の大遺跡、それは地上に残されている遺跡群よりずっと古いもののようだった。
そしてその遺跡の壁面には、数々の怪獣たちの壁画や謎の文字が、
その壁画の文字の中に
縦書きカタカナで「ゴジラ」????
おい!それだけはシャレでもやって欲しくなかったー!!!
渡辺謙さんもなんで止めなかったんだー!
あれ見た瞬間ガクッときました。
カタカナは平安時代あたりに形を成したらしいのですが、劇中の海底遺跡はどう見ても日本とは関係なさそう。
欧米の人から見たら、カタカナも古代の象形文字に見えるのでしょうか。
芹沢博士を普通はみんなで止めるだろ!
ゴジラを蘇らせるために芹沢博士(渡辺謙)は、小型核のようなものをもって、行ったきりの特攻をします。
これは、芹沢博士が日本人だという欧米人の感じる神風特攻隊的情緒を取り入れた演出なのでしょう。
でも、芹沢博士が「私が行く」と言ったところで、普通は全員で止めるでしょ!
これが、宇宙戦艦ヤマトの古代艦長なら、ワンフェイク入れて、行かないふりして、みんなを別のところに一瞬行かせておいて、「僕も後から行く」とか言いながら、ひとりで出撃して行く。
とかいうストーリーにするはずなのですが。
そうすれば、なんとなく初代『ゴジラ』の芹沢博士と今回の芹沢博士が重なって見えたんじゃなうだろうか。
他に登場した怪獣たち
ゴジラ キング・オブ・モンスターズには、結局、怪獣は何頭出てきましたか?
記憶をたどれば、
- モスラ
- ゴジラ
- ギドラ
- ラドン
- クモンガ?
- 鼻が二本のマンモスみたいなやつ
- ムートー
- 他にもいましたか?怪獣。
山が浮き上がったシーンはなんの怪獣?
最後にゴジラの周りに子分みたいに怪獣が集まった、そのちょっと前のシーンでコングが見えた気がしたのですが、出てましたよね、コング。
(この最後の時のラドンの子分感が半端なくて可哀想でした。)
ギドラの頭で何をする?
今作品の敵側として登場する、環境保護テロリス団体みたいな集団が、一瞬「シーシェパード」に見えてしょうがありませんでした。
それは私が日本人だからで、実際は監督はそんなものに全然インスパイアされてないでしょう。
それはそうと、終演間際、テロップが終わった後、あの敵側の連中がキングギドラの頭を買いました。そして不敵に笑いました。(私の記憶ではそうなっています。)
あれ?次回作って『ゴジラ対コング』だよな。
ギドラの頭部とコングに何か関係があるのか?
まさか、「ギドラ細胞」で、コングが強力な『キングコング』になってゴジラと同じデカさになっちゃうとか????
マイケル・ドハティ監督はゴジラオタ?東宝ゴジラへのオマージュがいっぱい!
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は、マイケル・ドハティ監督がゴジラ映画大好き人間らしく、劇中のいろんなところに、前に見たような場面や、東宝作品へのオマージュを感じられました。
私が記憶している部分をあげてみます。
ゴジラの背びれが、今回は初代ゴジラの背びれの形になった。
ラドンと戦闘機の空中戦で、ラドンの機動力に、戦闘機のパイロットが慌てるシーン。『空の大怪獣ラドン』にそっくり。
世界各地に現れた怪獣たちの映像が並んだモニターに映っているシーン。これは、明らかに『怪獣総進撃』の本部のシーンそっくり。気持ちが通じそう、マイケル監督。
モスラが灰になりゴジラに降りかかり、やられかかったゴジラがパワーアップする!
これ『ゴジラvsメカゴジラ』でラドンがやってたやつじゃないですか?
マイケル監督は平成世代か?
ゴジラがバーニングゴジラに!
「ゴジラが爆発するぞ!」って完全にバーニングゴジラになってるやん!
最終的に爆発しませんでしたが、ゴジラの体から波動が爆裂し敵を吹っ飛ばす!という、平成ゴジラもやってた謎の技も最後には出てきました!
これも平成ゴジラへのリスペクトが感じられたシーンでしたね。
そして、エンドロールの後、地元民がギドラの頭を売ったというシークエンスは、そう!
もちろん、静ノ浦の漁師さん達がデカイ卵をハッピー興行社に売ったというくだりからのものです。たぶん。(モスラ対ゴジラ)
所々に伊福部and古関サウンド
音楽は、所々にゴジラのテーマを含む伊福部音楽が使われています。
できれば、完全に伊福部サウンドで観てみたい気になりましたよ!
しかし、「ゴジラの恐怖」の有名なメロディーの一部分の小節が途中で抜けてたりして「あれっ」てなるところもありました。
そしてモスラの唄のメロディーも使用されています。
古関裕而さんの名前も、伊福部さん同様に、もっと表にでてもいいのにと思います。
エンディングのテロップが流れるシーンは、これはハリウッド映画か?という伊福部サウンド&古関サウンド!
そして、ぽろっと中島春雄さんの笑顔。
以上、私の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の感想でした。
全然ストーリーの感想になってない。
すいませんでした。
関連記事
コメント
はじめまして
私も見た時、をををw
とうれしくなるネタがありました。
が、今回のゴジラってガメラの立ち位置
っぽく思えたのですが
もーちょっと悪役でもいいのかなと思っております。
(一応、水爆実験で目覚めたのだし、でもそれだと深海神殿は?)
どうでしょうかね、ギドラはメカギドラに期待です。
アイロンテール様、コメントありがとうございます。そう言われてみると、今回のゴジラは地球の守護神みたいな感じで、悪役感は感じられませんね。次回作のゴジラはいったいどうなるのでしょうね?
初めまして。
私も大いなる期待を持って映画を観てまいりました。
しかし大満足とはいかなかった(残念)。
とくに違和感を覚えたのはエマ博士、
まるで「私が主役よ!」といわんばかりの行動には呆気にとられ
個人的にストーリーが混乱しました(せっかくの怪獣バトル映画なのに)。
それに画面が暗いですね。
これはゴジラ? キングギドラかな??と迷うシーンもいくつか。
それに比べれば『シンゴジラ』は
終始太陽光の下で動き回ったので潔かったな(?)。
あと、小走りでギドラに立ち向かうゴジラの姿を初めて見ました。
これはひょっとして次回に対決が組まれている
(動きが素早い)キングコングを想定したリハーサルなのかも知れません…。
妄言多謝。
エル・オレンス様
コメントありがとうございます。
画面が暗いなぁという感覚、分かります。
私も、イメージとして「ゴジラは富士山をバックに闘う」イメージがあるので、確かに画面の暗さというのはありますね。
監督はまさか『ゴジラの逆襲』を意識したとか?!
100メートルを超えるゴジラが小走りしたらマッハくらいの速さかも!