昭和のウルトラマンを見て大きくなった、おじさんが平成のウルトラマンシリーズを見ると、昭和のウルトラシリーズに比べて平成のウルトラシリーズは、登場人物(主人公や周りの隊員たち)が、ものすごく若く感じられます。
これは、自分自身がものすごく歳を取ってしまったゆえの錯覚なのか?
それとも昭和40年代と平成の、登場人物の髪型やファッションの違いからくる誤解なのか?
実際、登場人物の年齢がどうだったのか?
あなたは現在年齢がおいくつか分かりませんが、私と同じように感じている方はけっこういるんじゃないでしょうか。
ウルトラマンの最終回、ゾフィーと話すウルトラマンは、ハヤタのことを、『いい青年だ』と言っていました。
しかし、子供ながらに私は、当時のハヤタ隊員(黒部進さん)が、『青年』には見えませんでした。どちらかといえば、『おじさん』に近い感覚を受けました。
黒部進さん、ごめんなさい。
で、です。実際、ウルトラマンに出演当時、黒部進さんの年齢はおいくつだったかという話です。
黒部進さんは1939年生まれです。そしてウルトラマンの放送は1966年ですから、ハヤタ隊員は設定が25歳だそうですが、黒部進さんは当時27歳。
ん〜、微妙だ。「青年」のうちにに入るか?
どんどん脱線していきますが、『青年』の定義とはどのようなものでしょう。
狭義には、高校生、大学生といった、それらの学齢を含む15歳から22歳ごろまでを指すことや、少年法でいう、少年期を過ぎた20歳から29歳ごろまでの男女を指すこと、一部資料(健康日本21など)では、15歳から25歳ごろまでとすることもあり、厚生労働省のホームページでは34歳の年齢まで[1]を若者としている。
- 31歳〜44歳を壮年期と区別する場合は、31歳〜44歳を青年には含まないことがある。ただし、一般では青年ボランティア活動団体や町内会等の青年部で、39歳までを有資格者とする場合があるように、30歳代全般を含むことが多い。
- 社会組織での該当年齢として、「JICA青年海外協力隊」の資格要件は20歳から39歳、以下「日本青年会議所」、「商工会青年部」は20歳〜40歳、「民主党青年局」は40歳以下の党員、「自由民主党青年局」、「全国青年司法書士協議会」で45歳以下の党員、会員となっている。「青年法律家協会」 では年齢規定を設けていない。
- 若年者雇用の定義では、青年層に相当する15歳から34歳ごろを若年者としている。
- 心理学の場面では、34歳ごろまで指すとされる。 医療においては、15歳から39歳が若年者とされる。
- 青年等の就農促進のための資金の貸付け等に関する特別措置法では、「青年」の範囲を15歳以上30歳(都道府県知事が、当該都道府県の農業の実情に照らし特に必要があると認めるときは、40歳以下で都道府県知事が定める年齢)未満と定めている(同法施行規則第1条)。
- 社会教育では、高校生から20歳代の未婚の若者を意味することが多い。ちなみに、少年は、小学生と中学生をさす。
wikipediaより引用 青年
むちゃくちゃ、曖昧です。中には45歳以下で青年としているところも。
やっぱり、ハヤタさんは「青年」で良かったのか。私には今でも「おじさん」に入るのではないかと思っていますが。
ちなみに、アラシ隊員(石井 伊吉・毒蝮三太夫)の年齢は、設定では26歳。でも本当はすでに30歳。絶対おじさんです。
やっぱり、ウルトラマンの科学特捜隊やウルトラ警備隊は、平成のチームよりずっと平均年齢が高いですよね。
モロボシダンは何歳の設定?
ハヤタ隊員よりは、モロボシダンのほうがいくらか若く見えました。
それは、第1話での私服姿が多く目に焼き付いているからかもしれません。ハヤタ隊員の普段着姿を劇中で見た覚えがないのです。
ではモロボシダンの年齢の設定は?
年齢不詳です。謎の風来坊ですもん。
しかし、同僚のアマギ隊員(24歳設定)が「ダン」と呼び捨てにしているところを見ると、23歳ぐらいの設定かもしれません。私にはもっと上に見えますが。
でもアンヌ隊員は「ダン」と呼び捨てにしていましたね、そういえば。
ダンは、アンヌ以外には「〇〇隊員」と呼んでいたような気もします。
ウルトラ警備隊は、先輩後輩重視なのですね。
で、モロボシダンを演じていた森次晃嗣さんは当時何歳だったかというと、24歳です。
この場合、ダン隊員は青年のうちに入れてもよいでしょう。でも現代の24歳と比べれば大人には見えます。
辻ちゃんの旦那さんは当時何歳?
あ、いや、冗談です。杉浦太陽さんです。
平成のウルトラシリーズが始まって長いですが、すでに私はおっさんになっており、仕事でフラフラでほとんど視聴していませんでした。
杉浦太陽さんは知っていましたが、辻ちゃんの旦那という印象の方が強いです。
平成シリーズをあまり見ていないにもかかわらず、杉浦太陽さんが浮かんだのは、まさしく辻ちゃん人気の貢献度です。
彼を見て、昭和の登場人物の年齢の高さに思いが行ったわけです。
彼は、ウルトラマンコスモスの当時何歳だったのでしょう。
1981年生まれで、ウルトラマンコスモスの放送が2001年ですから、単純に引き算すると、20歳です。
やっぱり、平成では主人公以下登場人物が低年齢化していたのです。
劇中の、ハヤタと春野ムサシでは、少年とおじさんくらいの差を感じます。
俳優の年齢が高いほうが演技がシリアス
昭和のウルトラシリーズは、俳優の年齢が高いせいか、自分が軽く洗脳されているせいか、ナレーションなんかも含めて、芝居がシリアスな気がするのですが、あなたはどう思われますか?
子供って、子供扱いされるのを嫌うと、私はずっと思っていたのですが、今はちがうのでしょうか。
子供に見せるためのものであっても、大人に向けて作っているような錯覚をおぼえるような演技力と演出が大事だと個人的には思います。
藤田進さんが出てきた時の絵の引き締まり方のような…。
※年齢の計算は放送年から生まれ年を引いた、単純計算です。正確ではありません。
関連記事
映画のおかしな配役を考える(東宝特撮編)