昭和ゴジラのスーツアクターとして有名なのは、中島春雄さんです。
しかし、中島春雄さんが着ぐるみに入って演じている、それぞれのゴジラ、初代、逆襲ゴジ、キンゴジ、モスゴジ…etc。
不思議とそれぞれのゴジラの印象に残る決めポーズに違いがあるように感じます。
独断と偏見で、映画毎の昭和ゴジラのポーズについて考察したいと思います。
初代ゴジラの決めポーズ
腕の形が、
「Yo! Yo! オレのナマエはYo!ゴジラだYo!」
って感じの手の構えに見えます。
ラッパーか!
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また、別のカットでは、
「違うんだよ!そうじゃないんだよ!分かってくださいよ!」
ていうふうにも見えます。
これは、やや手のひらを上に向けている時です。
言い訳している、おじさん感があります。
逆襲ゴジの決めポーズ
逆襲ゴジのイメージは
「ゴジラ拳法か!」です。
なんとなくですが、アンギラスと間合いを測っている時、拳法みたいな、右腕と左腕が違う構えをしているのが印象に残っています。
それと、話がズレますが、この逆襲ゴジが機敏に走るシーンが、
ズボンがずり落ちながら走ってくるオッさんに見えました。
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キンゴジの決めポーズ
キンゴジは、脇を開けて、ムキムキポーズ。
プロレスラー豊登カポンカポンもやっていました!
キンゴジさんは、手をやけに前に出している印象です。
そして、爪は3つが揃っていて小指側?というか外側の指だけが他の3本の指から離れています。
この形が、
キンゴジさん、きっと、麻雀牌を積むの上手だろうなぁ。
もう、ビシッビシッと綺麗に牌を積み上げまっせ、あの手の形は!
と、思わせてくれます。
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モスゴジの決めポーズ
ゴジラのポーズといえば、誰もがイメージするのが、実はモスゴジのポーズなんじゃないかと思います。
「ゴジラ」というよりも「怪獣」といえば、モスゴジのポーズと言ってもいいような気がします。
その、モスゴジの決まりポーズですが、2種類あります。
1つは、手のひらをを前に向けた、
「触るぞ〜」
てな感じのポーズ。
もう1つは、
モスゴジさんのエアバスケットボールのポーズ!
なんだか、バスケットのボール持って、パスをする前の格好に見えませんか?
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大戦争ゴジラの決めポーズ
大戦争ゴジさんでイメージする決まりポーズは、
野球の塁審が「セーフ!」とやりかけているようなポーズです。
大戦争ゴジさんが静岡の街を富士山をバックに歩く時、両手を広げている前進して行く姿が思い浮かびます。
ガレージキット創成期の、海洋堂の速水真司さんの作品「GSV(ゴジラスーツバリエーション)」シリーズの大戦争ゴジラも、こんなポーズでした。
恥ずかしながら、私が作った粘土造形の大戦争ゴジラも、このイメージで作りました。
「セ〜〜フ」って感じです。
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息子ゴジの決めポーズ
息子ゴジは、
オーケストラの指揮者の指揮の直前の格好
の、イメージです。
無理矢理やな。無理矢理です。
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総進撃ゴジの決めポーズ
総進撃ゴジは、モスゴジや大戦争ゴジと違って、首から肩へのラインが、正面から見て富士山のようになだらかではなく、首の部分は、「筒」を取り付けたような形です。
だからかどうか分かりませんが、総進撃ゴジは、ずいぶんと腕を上に上げることができます。
「ゴジラ対ヘドラ」なんかでは、やたらと腕を高く上げます。
もうこれは、恐竜の一種とは到底、考えられない動きです。
バンザーイ!バンザーイ!
ちなみに、総進撃ゴジは、スペシウム光線のポーズもしています。
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メガロゴジの決めポーズ
ん〜、メガロゴジの決めポーズがイメージできない。
なんだか、いつも頭が斜めになってる?
あくまでイメージです。
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手のディテールがちゃちくなっていく?
決まりポーズの印象を作っているのは、やっぱり「手」です。
昭和ゴジラの変遷を見ていくと、手のディテールが、だんだんと造形がイージーになっていっていると思わせられます。
初代ゴジラの手には、水掻きがありますよね。リアル感あり!
逆襲ゴジは急造で作った感ありでちょっと雑な造りです。
手がデカイのがキンゴジ!指の関節がゴツくてカッコいい!
モスゴジの手も素晴らしい!
中央の2本の指だけが立っているのがカッコいい。
キンゴジもモスゴジも、外側の指が離れているのが特徴的です。
想像ですが、あれは、着ぐるみの中に入っているスーツアクターさんの指が、ゴジラの外側の指には入っていないからなのかもしれません。(未確認)
私は、キンゴジとモスゴジの、外側の離れた指に凄く魅力を感じてしまうのです。
「怪獣大戦争」以降に造られた昭和ゴジラの着ぐるみの「手」は、なんだか小さくなっていきます。
造りがシンプルになっていくのが、ちょっと残念です。
息子ゴジなんかは、手袋をベースにして作ったんじゃないかと思うほど。
メガロゴジも手が丸っこくて、えらくカワイイおててなのです。
まあそんな、昭和のゴジラスーツですが、当時は、そんな造形の違いを確認していたわけでもなく、小学生として、メガロゴジも楽しく受け入れていたのです。
でも、メカゴジラの変身前の偽ゴジラは酷かった(爆)