あなたは、日本テレビの『木曜スペシャル』のUFO特番を憶えていますか?
70年代の子供たちが、SFに入り込むきっかけをつくったのがこの『木曜スペシャル』でした。
UFO特番、思い出のエピソード
もう40年ほど昔の話なので内容があいまいになっていますが、無理矢理思い出し、書き出してみます。
キャトル・ミウティエーション
アメリカの牧場で、牛の内臓だけがすっぽりと無くなっているという事件が多発!
これは、宇宙人が牛の内臓に含まれる何らかの成分が必要で、秘密裏に採取していたのではないか!!!
とかいう内容でした。
その後、数十年。
それに繋がる話題は聞いたことがありません。
黒いヘリコプター
キャトル・ミウティエーションが発生した地域では、頻繁に黒いヘリコプターが飛んでいるのを住民が目撃していた!
あの黒いヘリコプターは、いったい誰が操縦して何の目的で現れるのか???
それは、FBIなのか?
CIAなのか?
それとも宇宙人と繋がりのある米軍の中の組織が飛ばしたものなのか???
黒服の男が見ている
それらの不思議な事件に遭遇した人はその後、黒いコートを着た謎の男に監視され、家に訪ねてくることもあるとか!!!
この謎の男たちは宇宙人となにか繋がりがあるのか!!!
NASAの発表した火星の写真はウソ?
NASAが発表した火星の地表から撮影された映像はなぜか空が青い!!!
なぜ空が青いんだ???
これは火星に大気があるということではないのか!!!
その後にNASAが発表し直した写真は、火星の空が暗く修正されていたとか。
その後、その話題に続編があったのか私は分かりません。
木曜スペシャルUFO特集は、全てフィクションだったのか?
今にして思えば、木曜スペシャルのUFO特集はフィクションだったという私の結論です。
小学生の私には気づかなかったのだと思いますが、番組終了間際に画面の右下あたりに、
「この番組はフィクションです。」とのクレジットが出ていたはずです。
しかし、確か、UFO特集は深夜番組の11PMでもやっていて「ロズウェル事件」の話題なんかも取り上げていました。
あれを事実として放送していたなら放送倫理委員会(BPO)から注意を受けても仕方ない。
当時BPOはないか。
それにしても、日本のテレビ局は、GHQの手が入っていて、米軍やNASAの秘密をゴールデンタイムで堂々と発表するようなことは不可能でしょうから、結局みんなフィクションを楽しんだということになります。
木曜スペシャルUFOのテーマ音楽
「チャラリ〜〜チャラチャラリ〜〜」
忘れられませんねぇ!
Buddy Morrowの『Twilight Zone』という楽曲です。
雑談でUFOの話になると、ふざけて
「チャラリ〜〜チャラチャラリ〜〜」
と言い出す奴が必ずいませんか?
(私のことです。)
矢追純一さんはご存命なのか?
小学校の頃、木曜スペシャルを見ていた頃、矢追純一さんはすでに40代後半か、50代に見えました。
(その後『ゴジラvsキングギドラ』にもちょこっと出演されています。)
そうだとすれば、お元気なら現在は80歳前後のはず。
矢追純一さん、お元気です!
1935年7月17日生まれの82歳。
ブログもされています。
そうだ、矢追純一さんは1981年頃もラジオ番組も持ってらっしゃいました。
私の中学の同じクラスにいた、成績がいつも全校トップクラスの2人が、その矢追純一さんのラジオを聴いていて、休み時間に熱く語り合っていたのです。
私はその2人の会話に混ざっていこうと頑張ったのですが、私のふった話題はまったく相手にされずスルーされ、熱く語っている2人を見て、すごく悔しかった思い出があります。www
木曜スペシャルを見て、子供たちはUFO研究会をつくる!
70年代の、ある夏休みの夜、子供たちは『木曜スペシャル』UFO 特集を観て、
本当に空飛ぶ円盤は存在するんだ。
宇宙人は地球に来ているんだ。
と、信じきってしまうのでした。
私もその中のひとりでした。
そして翌日、近所の子供たちで集まって、
『UFO 研究会』を立ち上げるのです。
子供たちは、なぜかUFOの研究より、会員証づくりに夢中になってしまうのでした。
これは、UFO研究会あるあるです。(爆)
みんなでUFOを呼ぼう!
UFO研究会の次なる野望は、UFOを呼んで、宇宙人と交信することなのだ!
夕方に公園のグラウンドに集まって、手を繋いで輪になり空を見上げます。
そしてみんなで唱えるのです。
「ベントラ、ベントラ…」
「アウグスト ウトッペ…」
これ、宇宙語です。www
この宇宙語、これも木曜スペシャル発信だったかな。
UFO研究会、解散!
UFO研究会を立ち上げた小学生たちのもとに、近所のリーダー格の中学生の「ともちゃん」がやって来た。
ともちゃんの言うことには、昨日、お寿司屋さんで、病院の先生に会ったという。
その病院の先生が今度、『UFO研究会』をつくる計画なんだそうな。
ともちゃんは、病院の先生がつくるUFO研究会に入るんだと…。
ともちゃん:「お前らも、先生のUFO研究会に入らねぇか?」
それを聞いた我々小学生は、自分たちで立ち上げた「UFO研究会」を宇宙の彼方に放り投げるのだった。www
あんなに一生懸命会員証を作ったのに…。
小学生の立ち上げたUFO研究会は事実上解散をした。
そして、ともちゃんの次なる連絡を待つのだった。
夏休みは終わり、ずいぶんと日にちが経っていった。
ともちゃんは、試験勉強が忙しい。
UFO研究会のことなど忘れているようだ。
小学生たちも、UFOのことを語らなくなり、庭球野球に励むのでした。
これは、70年代の東北地方のある町の小学生の夏の話です。
木曜スペシャルに毒された子供たち。
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