GODZILLA 決戦機動増殖都市を観てきました。
平日の109二子玉川シネマ。
観客は5人。
ほぼ貸切り状態でした。
前作「GODZILLA 怪獣惑星」より観やすかった。
前作の「GODZILLA 怪獣惑星」は、正直、主人公にも感情移入できず、ゴジラにも感情移入できず、特撮ではないのでシーンだけを観て「絵」として、「うおーっ、これどうやって撮ったんだ!」という感激がありませんでした。(アニメ観に行って何言ってんだと言われそうですが。)
戦い方指南でかんかんがくがくを長時間見せられて聞かされ続けるのは、中年を過ぎて、集中力を持続できない人間(私)には、ちっと辛かったという前作の感想でした。
そして、今回の第2作目「GODZILLA 決戦機動増殖都市」。
凄く観やすかったと言うのが私の感想です。
上映時間の体感は?
前作を観ていないで、物語のディテールが分からない状態で今回の第2作目を観ても、楽しめたのではないでしょうか。
私には、第1作目の時の上映時間より今回の作品の方が短く感じました。
実際の上映時間はどうだったのでしょう?
- 「GODZILLA 怪獣惑星」1時間28分
- 「GODZILLA 決戦機動増殖都市」1時間41分
あれれ!
今回の第2作目の方が上映時間が長かったのか!
第1作目が、私にとってはちょっと退屈に感じたという感覚がそうさせたのでしょう。
あなたはどう感じましたか?
ゴジラが全然出てこない!
「GODZILLA 決戦機動増殖都市」は、クライマックスあたりまで、ゴジラが出てきません。
やはりゴジラを見る映画ではない。特撮映画のゴジラで育ってしまったオッさんからすると、
実際に存在するんじゃないかと自分に錯覚を起こさせながら、言いくるめながら観るのが特撮映画で、アニメとは基本的には違う。
というのは分かっていながらも、「GODZILLA」というタイトルが付いていれば、無理しても観るのです。
しかし、肝心のゴジラが出てこないものの、製作陣は、そんな不平不満を言いそうな輩(私)にも配慮して今回のストーリーを考えたようです。
メカゴジラも全然出てこない!
私は、この第2作目には、一作目の物語の前の段階で既に破壊されて、登場しなかった「メカゴジラ」が登場するのかと期待していました。
2万年の時を経て、それはまるで平成ゴジラシリーズで23世紀までは海底で眠っていたキングギドラのように作り直されて、どデカいゴジラに立ち向かうのだとばかり思っていました。
ある時までは…。
しかし、私はヤフーニュースのネタバレ記事に目を通してしまったのです。映画に行く前に…。
なんだ、出てこないのか…メカゴジラ。
意思を持った金属「ナノメタル」が2万年の時を経て、メカゴジラを再生したのではなくて、なんと「街」を作っていた!ってちょっと無理があり過ぎませんか!
フツアは人間の末裔じゃなかったのか!
今作では、人類の末裔と私は最初勝手に考えていたのですが、フツアと呼ばれる人型の種族が登場します。
そして双子。
んん〜。
この辺で、年老いた特撮オヤジの不平不満が出ないようにと考えたのか、何やら、古い特撮映画に登場した、怪獣の名前が、観るものの頭の中に浮かんでくるような「小出し」が感じられます。
フツアの双子の娘はまさしく「小美人」。
そして、この「フツア」は人間の末裔ではなくて、2万年の間に昆虫から進化したのではないかと物語の中で語られています。
「昆虫」「小美人」!!!
てことは、第3作目に出てくるのか!
あの怪獣が!!!
フツアの呪文が気になって…。
フツアの双子の娘が劇中で何やら呪文を称えるシーンがあるのですが、
全然覚えられなかったのですが、
「なんとかカラスがなんとやら〜。なんとか卵がなんとやら〜。」
とかなんとか唱えていた気がします。
「なんとかのカラス」って鳥のことですよね。
鳥じゃないけど、鳥で特撮オヤジが連想するのは、やっぱりアイツでしょう!
な!
出るのか!次回作で!アイツまでが!
と、勝手な妄想をしていましたが、もしそうだとしたら、
「三代怪獣地球最大の決戦」みたいな事態が第3作目で起きるのか〜!!!
そう考えると、次回作への妄想が次々と浮かんできます。
そして最後に植物由来のゴジラは、大地に根付いて光合成して地球に酸素を供給し、人間の住める美しい星になっていったとさ。めでたしめでたし。
なんてストーリーになっちゃうのか???
昭和特撮オヤジとしては、そんなストーリーなら大歓迎ですが…。
若いゴジラファンのみなさんはどうでしょう?
でも、多分、私の妄想は外れるでしょう。
三代怪獣と金色のアイツの闘いをアニメでも観たいです。
アニゴジ、アニメカゴジ、アニモス、アニラド、アニギド。
フィギュアも売って元を取らねば東宝も、次のゴジラ映画を作れません。
酒井ゆうじ様!原型製作、頼んだぞ!
何言ってんだ自分。
脳を上手く操作されました。
前作の「GODZILLA 怪獣惑星」では、戦い方指南ばかりで、キャラクターに、ほとんど感情移入できませんでした。
しかし、今作「GODZILLA 決戦機動増殖都市」では、主役に感情移入できるように作られていました。
それは、やはりラブストーリーです。
前回は表立っていなかった、サカキとユウコの関係が、ラブストーリーとして描かれていたことで、戦い方指南を聞かされて退屈するといったタイプの人間を上手く飽きさせなかったと感じます。
戦い方指南を理解しようとする脳は、どちらかといえば前頭前野というところです。おっさんの私は、戦い方どうのこうのを理解するのを途中で放棄しそうになってしまうのです。
それと違って、情動を司るのは中脳です。脳の古い部分です。恋心を刺激、動物脳(中脳)を上手く刺激されると人もわりとたやすく騙されます。
- ユウコがフツアの双子の片方に一瞬、嫉妬する表情を見せるシーン。
- そして、突然のキス。(その後どうなった?)
- そして、流れたあと固まる「ナノメタルの涙。」
オッさんには、細かい設定より、このシンプルな情動刺激に弱かったのです。情けなや。
この時点で、怪獣映画を観ているという自覚は全くなくなっていました。
次回の展開は如何に!
エンディングテロップが終わったあと、ついに「ギドラ」の名前が出ました!
オイオイ!
いったいどうやって登場させるんだ?!
私の妄想の通り、モスラとラドンも登場するのかと?
モスラは出てきそうな気配はありますが。
ところで、ユウコは死んだのでしょうか?
サカキは、フツアに怪我の治療を受けたから、メタル化せずに済んだ。という理解でよろしいでしょうか?
あまり、アニゴジを評価していなかった私でしたが、第3作目を観たいという想いが高まってきましたよ!
あなたはどうですか!
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コメント
公式サイトやパンフレットのキャラ紹介によれば、フツアの民が言っていた「ワタリガラス」というのは、地球に戻ってきた人類を指す言葉(この単語に変換してるのは恐らく地球人のみで、ビルサルドには別の単語に聞こえているのでしょう)だそうです
「卵」というのは某極彩色の怪獣の残した卵でしょう。双子は劇中で「フツアの神もゴジラに敗れ、今は卵を残すのみ」と語っていました。「卵の歌を借りる」という表現もありましたが、これは卵の中で眠っている(力を溜めてる?)件の怪獣の力を借りて、より高度なテレパシーを可能にしているのだと思われます
因みにあの翼竜怪獣については、前日譚(怪獣出現から地球脱出まで)の小説「怪獣黙示録」「プロジェクト・メカゴジラ」で既に登場済みなので、映画の三作目にも登場する可能性は極めて低いと思います(新規層の開拓とゴジラの可能性の模索を兼ねている映画と違って、こちらの小説は往年の怪獣ファン向けの内容ですので、満足度は高いのではないかと思います)
あとこれは個人的な考察ですが、よくネット上ではナノメタルを単なる万能金属扱いしている人を見掛けますが、制作側の意図としては、他の物質を取り込んで変質させてしまう性質や、劇中に於けるナノメタル=メカゴジラという扱いから、恐らく機械版G細胞というコンセプトで作られた存在なのではないかと思います
なので結構滅茶苦茶なことやっているナノメタルも、G細胞として考えるなら割と納得…出来ませんか…
ナナシ28様、コメント承認遅くなってすみませんでした。みなさんたくさんレビュー記事を書かれているので、コメントいただけるはずはないと見過ごしてしまいました。
「ワタリガラス」って人類のことだったんですね(汗)。めっちゃ恥ずかしいレビューになってしまったじゃないですか(笑)。やっぱりラドンは出ないですよね。私の妄想は飛躍しすぎました(爆)。
しかし、モスラの卵が残っているなら、幼虫あたりは登場の可能性ありですか? ナノメタルもがG細胞的なものだったら、「ナノメタルモスラ」みたいなのが登場?これも飛躍しすぎですね。
プログラムに目を通す前に感想を書くとこんな恥ずかしい感想文になってしまいますが、あえてそうしています。前作のレビューもかなり、お恥ずかしいものでした(爆)
いえいえ、こちらの確認不足&早とちりですので大丈夫ですよ。お気になさらず
前のコメントでこの卵を某極彩色の怪獣…もうモスラって書かれてるしモスラで良いかな…のものだろうと書きましたが、実はアレをストレートにモスラの卵と呼んで良いものなのか、ちょっと難しいところなんですよね…
何故ならこの卵、件の小説を読む限りではモスラとバ○ラ(殆ど意味の無い伏せ字ですけど)が交わって出来たものらしいので、卵を破って出てくるモスラは僕達が想像してるような姿では無いかもしれません(何それ!?と思った方は書店にGO!)
二匹の中間のような姿をしている可能性、普段はモスラ(又はバ○ラ)の姿だが必要に応じてもう一方の姿に変身する可能性、双子としてモスラとバ○ラが生まれてくる可能性(フツアの双子がそれぞれを象徴している?)、特に何の捻りもなく普通にモスラを出してくる可能性(まぁ、ゴジラのデザインも作品毎に大分違いますし、アレンジはされてるでしょうが)、どれでも無い可能性…さて、どうなるのでしょうか
あとナノメタルとモスラの融合という予想はネットでよく見掛けましたね
平成モスラ三部作に鎧モスラというグランドキングギドラを一方的に蹂躙したチート怪獣がいますので、似たような前例がある以上、可能性としてはありえるのではないかと思います
ただ燐粉とナノメタルの相性が悪いのが少々ネックですが…
ナナシ28様、ありがとうございます。
何ですと!?モスラとバ◯ラが双子で生まれるとなったら、おっさん(私)でもワクワクしますぞ!
ていうか、小説読まなあかんですね。書店へgo、またはTポイントでポチします。
ところで、ギドラは善の側になるでしょうか?
私の予想では、次回作ではゴジラが善の側になる気がするのですが。
何を持って善側、悪側と推し測るかによりますね
今一度思い返して欲しいのですが、このシリーズのゴジラについて何か知っていることを挙げろと言われたとして、恐らく我々の知らされている情報は表層的な部分ばかりで、核心に迫る部分は殆ど明かされていないと思いませんか?(件の小説では若干踏み込んでる)
私が思うに、このゴジラは単なる本能で動いている怪獣ではなく、最初から何らかの目的の為に行動している存在なのではないかと考えています
人類や自分以外の怪獣を地球から徹底的に駆逐していったのも、緩かに回復する筈だった自然環境を作り替えて地球を自分の為の怪獣惑星に変えたのも、全てはその目的の為だとしたら…
ゴジラとは何者で、何故現れ、何の目的で動くのか?このアニゴジシリーズはよく人間ドラマばかりが話題になりますが(事実人間パートはかなり長い)、実は今までのシリーズと比べても「ゴジラの起源」&「動機」が特に重視され、物語の一つの焦点になっているような気がします(所謂裏テーマというものでしょうか)
恐らくゴジラの立場がぶれることはありません
変わるとするならゴジラに対する人間(主に主人公のハルオ。我々観客自身も含めて考えても良いかもしれない)の理解や関係性であり、それによってゴジラが人間にとっての善側に移り変わることはあるでしょう
善悪とは所詮我々がそれぞれの立場から自分勝手に決めてしまうものですから
最終章のタイトルにある「星を喰う者」とは十中八九ギドラ(キングギドラかは不明)であり、エクシフはかつて母性をこのギドラに滅ぼされましたが、彼等が崇拝する神も恐らくギドラでしょう
ギドラは地球人やビルサルド、そしてゴジラやモスラにとっては敵対する悪かもしれませんが、エクシフにとっては善なる存在かもしれません
物語的には悪側(主人公と敵対するという意味で)であっても、当事者やその関係者には悪意が無いか、寧ろ善意によって行動している可能性すらあります
地球にとって新たな脅威となりえたが故に最終的にハルオから拒絶され、破壊されてしまったメカゴジラも、ビルサルドにとっては誇りであり希望であったように
そう考えるとアニゴジシリーズとは、もの凄く悲しい物語なのかもしれない…違うかもしれない(笑)
深いですね。ナナシ28さんのコメントを読ませていただいて、もしかしてエクシフって、怪獣大戦争のX星人ってことなのか?と思えてきました。
深いと言うか、とにかく感じたことや考えついたことを勢いに任せてバーっと書いただけなので、寧ろ浅慮の極みではないかと
これだけ偉そうなこと書いておいて「全然違いました!」となった場合、きっと私は映画館の中で悶絶するぐらい恥ずかしい思いをすることになるでしょう…(笑)
エクシフについてですが、貴方の言うように元ネタはX星人です
脚本の虚淵氏や監督の一人(この映画は監督が二人いる)である瀬下氏は、当初エクシフを例のサングラス姿で登場させようと企んでいましたが(虚淵氏と瀬下氏は大のゴジラファン)、もう一人の監督である静野氏(ゴジラどころかこれまで特撮作品にはご縁の無かった人。そういったことを知らない客観的な意見や視点を入れる為に抜擢された)に阻止されたそうです
因みにビルサルドはブラックホール第三惑星人が元ネタです。BL(ack hole)thirdと書けば分かりやすいですかね
ハルオとユウコの悲劇も、「メカゴジラの逆襲」を意識した展開ではないかと言われています