怪獣の外見って、元ネタの動物がある程度分かる怪獣さんと、元ネタになる実在する動物(恐竜も含む)が想像しにくい怪獣さんがいます
元ネタありと元ネタ不明の怪獣、どちらが好きですか?
ベースになった動物が想像出来る怪獣さん
人気怪獣、特に、怪獣映画の初期に登場した怪獣はこのタイプが多いです。
- ゴジラなら『イグアノドン』と『ステゴサウルス』とか、
- ラドンなら『プテラノドン』。
- アンギラスは『アンキロサウルス』(実際のアンキロサウルスは大人しめの恐竜ですよね)。
- エレキングは、あれ、たぶん『ヤツメウナギ』と『デンキウナギ』でしょうか。
王道怪獣は、やっぱりこのタイプの怪獣さんです。
まあ恐竜が元になっているといってもいいでしょう。
それも、私の世代では、恐竜の立ち姿は、ゴジラに近い形でしたから…。
元ネタの動物と造形家のイマジネーションのベストミックスされた怪獣はいいですよね。
ファンタジーの要素とリアルのマッチングが、本当にいたらこんな感じなんだろうと思わせてくれます。
元ネタの動物が分からない怪獣
- ヘドラ。東宝さん、思い切ったな!オタマちゃんとヘドロが元ネタか?
- ガイガン。元ネタ動物が不明なのに、こんなのいるかもしれない(初代)と思わせるデザインですね。
- オルガ、ただただ気持悪い。
直近では
- ムートー。なんじゃこれは!
怪獣のアイディアが徐々に切れてくるとこの手の怪獣が増えてきました。
ウルトラシリーズでも、『タロウ』あたりになると、もう…『モチロン』まいりました。
怪獣ファンを減らす気か!(それなりに楽しいですが)。
このタイプで人気のある怪獣は貴重です。
ただ、巨大化させただけやないかい!型の怪獣
これは、怪獣のような、そうでないような。デカすぎるからやっぱり怪獣なのだ!しかしこのタイプの怪獣がでると、映画自体にリアル感が増しますね。
- モスラ。蛾のままやないか〜い。しかしデザインが美しいし、頭のデザインはただの蛾とはいえないので怪獣ですね。
- キングコング。ゴリラのままやないか〜い。しかし、東宝のコングはゴリラっぽくない。したがって怪獣です。
- エビラ。エビとザリガニやないか〜い。
- カマキラス。カマキリのまんまやないか〜い。
- クモンガ。蜘蛛のまんまやないか〜い。
- ガメラ。亀のまんまやないか〜い。いや、牙がある?
とはいっても、私はこのタイプの怪獣はけっこう好きです。映画にリアリズムを与えてくれます。
そのまんま怪獣のフィギュア、ガレージキットは売れるのか
例えば、カマキラス、クモンガ、ガニメのフィギュアに、あなたは価値を見出せるか?
実在する動物をそのまま巨大化させたタイプの怪獣さんのミニチュア。
それは、言い換えるならば、「巨大化したのに、元のサイズに戻っちゃったよ、おい⁈」となってしまいます。
そのフィギュアを所有している本人からしたら、「これは怪獣のフィギュアなのだ!」お家の人「カマキリ置かないでよ。」「クモ飾ってどうすんのよ、気持ち悪い」となるかも。
ガニメのリアルなガレージキットを飾ってたら、ただのヤシガニにしか見えません。(怪獣知らない人)
そして、ガメラを観て、ソフビではなく、本物の『クサガメ』を買ってもらった昭和の少年達の中のひとりが私です。