サブカルの巨匠、みうらじゅん氏の『MJ’sFES CINCE1958 みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展』を見に行ってきましたので、私なりの感想をここに残しておこうと思います。
みうらじゅんフェスの開催地は、ゴジラ巡礼地に近い市民ミュージアム
私は現在、市民ミュージアムのある川崎市中原区のお隣の区に暮らしていますので、30分ほどかけて歩いて行ってきました。
多摩川ぞいを歩いていくと見えてくるのは
『シン・ゴジラ』の舞台になった「丸子橋」です。
ブログの画像素材にとパシャり。
右側を見れば同じく『シン・ゴジラ』での最初のゴジラと自衛隊ヘリのバトルがあった
「武蔵小杉の高層マンション群」も見えます。
こちらもブログの素材としてパシャり。
もしあなたが、みうらじゅんファンで、ゴジラのファンでもあったなら、1日かけてゴジラ聖地巡礼してみるのも楽しいかもしれません。
市民ミュージアムの売店になぜか、ゴジラの根付けのガチャガチャ。(1個買ってしまいました。)
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話をみうらじゅんフェスに戻しましょう。
怪獣に関係する展示物はとても少ないという感想
私は、みうらじゅん氏のことについて、ほとんどなにひとつといっていいほど理解していなかったようです。
私の中では、みうらじゅん=怪獣切り抜きスクラップ。という勝手なイメージがありました。
怪獣は、彼にとって大きい部分を占めていると思っていたのですがそうではなく、何十ある彼の『マイブーム』のひとつに過ぎないのだということが分かりました。
怪獣についての展示はほんの少しだけです。
昭和の少年ならやった記憶があるものも多いが
みうらじゅんフェスの展示を見て、私自身も同じようなことをしていたと感じて懐かしさを覚えました。
フォークギターで曲を作り、アルバムと称してカセットに自分歌を詰め込んで、自分でアルバムジャケットや歌詞カードを作ったり。(フォーク展示コーナーにありました)
壁新聞を作って、自分でキャラクターを作って漫画を載せたり。
私はみうらじゅん氏より8歳年下ですが、みうらじゅんさんが似たようなことをしていて、いや、私がみうらさんと似たようなことをしていたことに嬉しさをおぼえました。
しかし、彼のやっていたことのポテンシャルといったら、私が子供の頃やっていた遊び半分といったものではなく、突き詰め方、面白がり方に半端がないというか、遥かに見上げることもできないクオリティーなのです。
牛だけのひとじゃない
私は、みうらじゅんさんというと、ラジオでの面白さのほうがイメージがあって、イラストレーターというイメージはほとんどありませんでした。
いや、あった。
牛です。
80年代に宝島社から出版された『ゴジラ宣言』に寄稿していた、みうらじゅん氏。
そのページにたくさんでてきたのが彼の書いた『牛』でした。
これが彼に対する誤解のはじまりだったのだとあらためて知らされました。
下手なわけありません。
武蔵野美術大学卒業ですし、ヤングマガジンの『ちばてつや賞』佳作も受賞されています。
おそらく小学生時代と思われるオリジナル漫画も展示されていましたが、すでにキャラクターの描き方に個性がでていて、のちにプロになる人ってやっぱり下地があるんだなぁと思わせられるものばかりでした。
継続するという才能
小学校の頃って、クラスにひとりくらい、こんな感じの子供っていたと思います。
そんタイプの少年も、あいつ将来有名になるんじゃないかな、なんて思っていてもみんな普通の人で終わってしまうことが多いと思います。
みうらさんには、たしかにプラスαの才能があったと思います。
それは「残す」という才能です。
還暦ということですが、学生時代までの所蔵品だけでも膨大な数です。
けっこう、「自分好き」ですね、みうらさんは。(笑)
自分物語をポジティブに描き残すことは脳科学的にも、その後の人生に取っても素晴らしいことだと最近私は知りました。
みうらじゅんさんはそれを見事に実践されているようです。
いくつもの『マイブーム』
みうらじゅんフェスの展示は主に、みうらじゅんさんの数々の起こしたマイブーム毎に1セクションとして展示されていました。
開催中は、みうらじゅん氏と山田五郎氏による展示物の雑談のような楽しい解説の映像が上映されています。
頭が疲れたら、パイプ椅子に座って、この面白解説映像でクスッとした後、もう一度展示を見直すともっと楽しめると思います。
個人的に面白かったもの
私個人としてウケたものをメモてきにここに残しておきます。
サブカル的感覚は私にはこれっぽっちもありません。
アートスクール的なかっこよさには気づけなかったかもしれません。
したがって、私が共感をおぼえたマイブームは次のようなものです。
もちろん、怪獣の写真切り抜きスクラップ
自分は週刊漫画は買っていなかったのでこんなことは子供の頃はしていませんでした。似たようなこととしては新聞の野球の写真を切り抜いてスクラップしていました。
ゴム製の蛇
みうらさんは、一時期、ゴム製の蛇をマイブームで集めていたようで、たくさんのヘビが並んでいました。
1970年代までは、駄菓子屋にあったんですよ。「ゴム製のへび」「ゴム製の昆虫」「ゴムのゴリラ」。
私も必ず買ってました。今も売ってるんでしょうか?
野生的な南こうせつさんのジャケット
場違いシリーズ的なコーナーにあった、南こうせつさんのシングル盤のジャケット。『旅立つ想い』
キャラが合ってなくて笑えました。
みうらさんのチョイスセンスに一票!(映像解説を聞くと楽しいです)
興味のある方は「南こうせつ 旅立つ想い」で画像検索!
ご当地ペナント
たくさん展示されているご当地ペナントの真ん中になぜか、大きめの『シャ乱Q』のペナントが!
なんだこれは?
そしてペナントに写っているシャ乱Qのメンバーが一人多い。
見終わって
見終わって、冷やかしで小一時間見ただけではみうらじゅん氏を知ることはできないと感じました。
そして、これだけのものが残されているということが凄いことです。
将来、記念館ができてもおかしくはないと思います。
ほんと凄い。
ムーブメントを作る人っていうのは、やはり求められてしているというよりは勝手に好きでやるんだなということです。(勝手に観光協会のように)
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